生前整理:1.生前整理とは?
初めに
みなさん、生前整理という言葉をご存知でしょうか?そして、遺品整理との違い、生前整理を行うことによるメリット、行わないことによって生じるデメリットについて正しく認識している方は少ないです。ここでは、生前整理をするメリット、生活にどんな変化が生まれるのかについて正しく認識していただき、具体的にどのような進め方をしていけばいいのかについて書いていきます。高齢で一人暮らしをされている方も例外ではありません。どんな方でも生前整理を行うことは非常に大切なことなのです。この記事を読んでいただくことで、人生を真剣に考えるきっかけとなったり、皆さんが残りの人生をより充実させられるのであれば幸いです。
生前整理って何?
生前整理とは、あなたが亡くなった後、親族の方があなたの荷物を整理、処分しなくてもいいように生きている内にご自身の荷物を整理することです、とこのような認識をお持ちの方は非常に多いと思います。このような認識をお持ちであるが故に自分の死に向かって行う、もしくは自分の死後のために行う行動と思い、あまり気が進まない方が多いのではないでしょうか。この理由は事実ではあるのですが、生前整理を行う理由の内のほんの一部分でしかありません。では、生前整理とはどのようなものなのでしょうか?それはこれから生きることに視点を合わせて、これまで生きてきた、そして築き上げてきたものを考え、思い出を整理するために行うものなのです。ですから、自分のこれからの人生を充実させていくために行うものなのです。
亡くなってからでは遅い、今から始める意味とは
皆さんは今の自分の体の状態、命が永遠ではないということは十分に理解していることだと思います。人生で最も若い日というのは間違いなく今日なのです。当たり前のことではありますが、10年経つと、50歳の方は60歳に、60歳の方は70歳になるのです。その時に、自分の財産や持ち物、人生を整理するのは困難になります。体の自由は利かなくなり、体力も衰えてきます。10年後に行うよりも快適に安全に生きるために先延ばしにすることなく、行うことをお勧めいたします。
遺品整理との違い
遺品整理という言葉は皆さん耳慣れた言葉ではないでしょうか?生前整理よりも遺品整理が耳慣れた言葉となっているということは皆さん、生前整理を行わずに亡くなってしまい、親族が遺品整理を行うからだと思います。
生前整理の必要性を知っていただく前に、皆さん、お分かりだとは思いますが遺品整理と生前整理との違いについて書いていきます。
例として現在の住居が大きすぎるため、現在の自分に合ったマンションに引っ越す、施設へと入るためにご自身で自宅を売却するというのは生前生理となります。自分のご両親が亡くなってしまったために家族や親族がご両親のお家を売却する、これは遺品整理ということになります。分かりやすい違いとして、亡くなる前にご自身、もしくは家族が行うものが生前整理。なくなってしまった後に故人のものを残された家族が行うのが遺品整理という事になります。誰がどのタイミングで行うかについて考えていただければ分かりやすいかと思います。