安全にパソコンを処分するためのコツ:2.パソコンデータを安全に消去する方法
パソコン上で普通にデータ消去しても残る可能性がある、となると、安全に消せる方法というのはどういったものになるのでしょうか。
ここで注目すべきは、情報がパソコン内に組み込まれているメインの記録媒体がハードディスクに保存されているという点です。すなわち、画面上で消しきれなかった情報も、このハードディスクさえ安全に処理できれば問題ないということです。
有効な処理方法としては、ずばりパソコンから取り出し、ドリルで穴を開ける方法です。
物理的に破壊することで、悪事を弁えた悪用のプロであっても、そうそう情報を抜き出すことはできなくなります。
ここまでくれば、基本的には安心だと考えて問題ないでしょう。とはいえ、個人で行うには不安が伴うという方も多いのではないでしょうか。パソコンや機械に詳しい人ならまだしも、苦手意識を持つ方の場合、分解するだけでも一苦労なはずです。
そこで役立ついくつかの処分方法には、回収のみしてもらう方法、データ消去も依頼できる方法があるため、状況に合わせて選択できます。
ただし、ここで心配になってくることは、処分業者による悪用かもしれません。安全な業者と謳われていても、それが絶対とは限らないためです。
パソコンの処分方法
前述で、パソコンデータの安全な消去方法をご紹介しましたが、やはりこれは少しハードルも高いです。
ハードディスクという名前だけに、一般的なCDなどよりも硬く分厚く、ドリルのように強力な穴あけが必要です。ドリルを家に置いている家庭というのは、そう多くないでしょう。
そうした理由から、パソコン処分を代行してくれる便利なサービスが存在します。
以下のような方法を利用して、安全かつ手軽に処分してみてはいかがでしょうか。
パソコンメーカーに依頼する
PCリサイクル法が存在するだけに、やはりこのメーカー処分という方法は、基本の流れとなってきます。
各メーカーホームページにて詳しく解説されているため、それらを参考に進めていくといった具合です。パソコンにPCリサイクルマークがあるようであれば、基本無料で申し込めます。
マークのない場合は、別途3,000円がかかります。
この方法によるメリットは、何といっても、安心感でしょう。
正規のメーカーが対応してくれるだけあって、あまり有名でない小規模の外部業者に依頼するよりも信頼が感じられ、心配なく任せられる選択肢となってくるでしょう。
専門業者を利用する
専門業者にも、もちろん安心して任せられるところが多く存在します。
要は、信頼できる業者をしっかり見抜けるかという部分が、ポイントになるでしょう。
次項で詳しく説明していますが、専門業者は不用となったパソコン処分に特化された会社です。そのため、個人での処分や、メーカー依頼以上ともいえるメリットが感じられる場合もあります。
特徴を知ったうえで、有効な手段として役立ててみてください。
自治体による回収
小型家電リサイクル法に伴い、一部、自治体でも正規に対応してもらえます。
自治体それぞれで仕組みが異なるため、居住地域のルールに従って処分しましょう。
一般的なゴミの処分とは異なり、サービスステーションの専用ボックスに入れる形であるため、初めての人は少し戸惑うかもしれません。また回収を受け付けている自治体が、そこまで多くないというところも、注意が必要です。
いずれにせよ、まずは、自治体ホームページや相談窓口に問い合わせてみると安心でしょう。
家電量販店に持ち込む
近所にパソコン処分を受け付けている家電量販店があるのであれば、そこへ持ち込んでも良いでしょう。
繰り返しお伝えしている通り、やはり、情報流出というのは処分において恐い部分です。
しかし、家電量販店であれば、引き取りと合わせてハードディスク破壊まで対応してくれるケースも少なくありません。電気製品のプロともいえるお店で任せられるのは、信頼が感じられます。
買取専門店で売る
処分という考え方とは少し異なりますが、リサイクル店、中古パソコンショップなどで売る方法も意義ある選択肢の一つです。
売るわけですから、物によっては、費用を支払うどころかお金が受け取れます。さらに、物を無駄にしないという事実も相まって、有意義に感じられることでしょう。
注意点としては、やはり買取業者が本当に信頼できるところかどうかという部分です。
店舗の運営年数が長いか、査定・鑑定に詳しい人がいるのか、相場に近い査定をちゃんと提示してくれるかといった部分を確認したうえで、利用を検討してみてください。